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Google Meet(グーグルミート)の使い方とは?Zoomとの比較まで徹底解説!

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Web会議ツールの1つとして知られる「Google Meet(グーグルミート)」。名前を聞いたことのある方も多いかもしれませんが、実際の使い方はご存じでしょうか。

以前は法人向けの有料サービスでしたが、現在(2021年7月)は無料利用もOK。背景ぼかしや画面共有機能など、ビジネスシーンで活用できる便利機能も備わっており、有料プランにアップグレードすれば録画機能も使えるようになります。

そこでこの記事では、Google Meetの基本的な使い方を解説。便利機能の使用手順やよくあるトラブルの解決方法、代表的なWeb会議サービス「Zoom」との比較も行っているので、ぜひ参考にしてみてください。

Google Meet(グーグルミート)とは?

Google Meet(グーグルミート)とは、Googleが提供するWeb会議ツールです。

以前は、有料の統合型ワークスペース「G Suite(現 Google Workspace)」のユーザーのみが利用できる「Hangouts Meet」というサービスでしたが、2020年4月に名称を変更。同年5月には無料版の提供も開始され、Googleアカウントを持っている人であれば、だれでも無料で利用できるようになりました。

基本無料!録画機能を利用したいなら有料プランも検討

Google Meetには、個人向けの無料プランと法人向けのワークスペース「Google Workspace」、「Google Workspace Essentials」を通じて利用できる有料プランがあります。それぞれの基本情報を確認しておきましょう。

ちなみに、Google Workspaceには、以下4つの料金プランが用意されています。

<Google Workspaceの料金プラン>

  • Business Starter
  • Business Standard
  • Business Plus
  • Enterprise
無料プラン有料プラン
料金無料Google Workspace Essentials:$8(ユーザー/月)
<Google Workspace>
Business Starter:¥680(ユーザー/月)
Business Standard:¥1,360(ユーザー/月)
Business Plus:¥2,040(ユーザー/月)
Enterprise:お問い合わせ
最大参加人数100人Google Workspace Essentials:150人
<Google Workspace>
Business Starter:100 人
Business Standard:150人
Business Plus:250人
Enterprise:250人
会議時間60分24時間
ビデオ通話
チャット
画面共有
録画&保存×Business Starter以外は〇

上表からもわかるように、有料プランは無料プランに比べて、最大参加人数や会議時間の制限が緩和されています。また、Business Starterを除き、録画機能も利用可能。これを利用すれば、会議に参加できないメンバーも後から見返すことができるので、手軽に情報共有ができますね。

プライベートや軽い打ち合わせ等で利用したい方は無料プランで十分ですが、大規模なWeb会議が多い方や録画機能を利用したい方は、有料プランも検討してみてください。

パソコンでもスマホでもOK!Google Meetの使い方

ここからは、Google Meetの使い方を、開始方法、参加方法、退出方法の順に解説していきます。

実際の画面とともに見ていきましょう。

<注意点>
パソコンはブラウザで起動できますが、スマホ、タブレットの場合はGoogle Meetアプリ(iPhone・iPadAndroid)が必要なので、事前にインストールしておきましょう。

開始方法

Google MeetでWeb会議を開始する方法は3つあります。

  1. Google Meetから開始する
  2. Google カレンダーから開始する
  3. Gmailから開始する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.Google Meetから開始する場合

まずは、Google Meetから直接会議を開始する方法をご紹介します。

(1)Google Meet(またはGoogle Meetアプリ)を開き、「新しい会議を作成」を選択する。

(2)「会議を今すぐ開始」を選択する。

後日会議を開きたい場合は、「次回以降の会議を作成(参加に必要な情報のリンクを生成)」を選択すれば、予定を立てることができます。

こちらを選んだ場合、下の画面のように会議情報が表示されます。当日、入室する際に必要なので、事前に参加メンバーへ共有し、自身の手元にも控えておきましょう。

(3)「ユーザーの追加(招待状を共有)」をクリックする。

ポップアップウインドウが出現したら、参加メンバーの名前(またはメールアドレス)を入力するか、「候補」に表示されたユーザーの中から該当するメンバーを選びましょう。「メールを送信(転送)」ボタンをクリックすれば招待完了です。

自分でメッセージを作成したい場合は、会議情報をコピーし、メールなどに貼り付けて参加メンバーに送信しましょう。

2.Google カレンダーから開始する場合

次は、Google カレンダー(またはGoogle カレンダーアプリ)から会議を開始する方法です。

<注意点>
Google Workspace Essentialsユーザーは、Google カレンダーから会議を開始することはできませんので、ご注意ください。

(1)Google カレンダーiPhone・iPadアプリAndroidアプリ)を開く。

(2)Web会議を行う日時にイベントを作成する。

(3)参加メンバーの名前(またはメールアドレス)を入力する。

(4)「Google Meetのビデオ会議を追加(ビデオ会議を追加)」をクリックする。

(5)「保存」をクリックする。

スマホの場合は、「保存」をタップしたタイミングで、参加メンバーに招待メールが送信されます。パソコンの場合は「送信」をクリックして、参加メンバーに招待メールを送信しましょう。

または、「一括コピー」アイコンをクリックして、会議情報を入手することも可能です。

3.Gmailから開始する場合


最後に、Gmail(またはGmailアプリ)から会議を開始する方法をご紹介します。

(1)GmailiPhone・iPadアプリAndroidアプリ)を開き、「新しい会議」を作成する。

パソコンの場合は、左側にある「Meet」という項目から「会議を新規作成」を選択しましょう。スマホの場合は画面下にある「Meet」をタップすると自動的にGoogle Meetアプリが起動するので、「①Google Meetから開始する場合」と同じ手順で操作してください。

(2)「招待状を送信」を選択する。

※「今すぐ参加」を選択した場合は、その場でWeb会議が作成されます。

共有方法は2種類あるので、好みに合わせて選んでください。「メールで共有」を選択した場合は、Gmailが別タブで開き、自動的に送信メール(定型文)が作成されます。

参加方法

参加する場合も、以下3通りの方法があります。

  1. Google Meetから参加する
  2. Google カレンダーから参加する
  3. Gmailから参加する

それぞれ見ていきましょう。

1.Google Meetから参加する場合

Google Meetから参加する方法は、「招待リンクにアクセスする方法」と「会議コードを入力する方法」の2種類があります。

<招待リンクにアクセスする>

(1)招待メールを表示し、会議リンク(Google Meetに参加)をクリックする。

(2)準備画面でマイクとカメラのオン・オフを設定し、「今すぐ参加(参加)」をクリックする。

<会議コードを入力する>

まず、Google Meetを開きましょう。パソコンの場合は、「コードまたはニックネームを入力」欄に会議コードを入力。スマホの場合は、「会議に参加」をタップしてから会議コードを入力してください。入力後に「参加」を押下すれば、会議準備画面が表示されます。

<会議コードとは>
会議リンクの末尾にある10文字の英字です。下記の例でいうと赤字の部分が該当します。
(例)meet.google.com/aaa-aaaa-aaa
※パソコンで利用する場合は、ハイフンを入力する必要はありません

なお、ここで表示されている「ニックネーム」は、Google Workspaceユーザーのみが利用できる機能です(2021年6月現在)。無料ユーザーは利用できないので、ご注意ください。

2.Google カレンダーから参加する場合

Google カレンダーから該当のイベントを開き、「Google Meetに参加する」をクリックすれば、準備画面が開きます。

3.Gmailから参加する場合

パソコンの場合は、「Meet」から「参加予定の会議」を選択。該当のWeb会議を選んでから「今すぐ参加」をクリックしましょう。スマホの場合は、画面下部の「Meet」をタップすると、予定されているWeb会議が表示されます。

退出方法

Web会議を終了するときは、画面下部にある「通話終了」アイコンをクリックしましょう。

一部の料金プランでは主催者が退出する際に「全員退出」を選択できますが、基本的には参加者全員が退出するまで会議が継続されます。そのため、会議終了を見届けたい場合は、全員の退出を確認した後に退出するようにしましょう。

Google Meetの便利機能

ここからは、Google Meetの便利機能を6つ厳選してご紹介します。

  • 背景
  • 画面共有
  • チャット
  • ホワイトボード
  • 自動字幕起こし

ビジネスシーンで役立つものばかりなので、使い方とともに詳しく見ていきましょう。

背景

まず知っておきたい機能が「ぼかし背景」と「バーチャル背景」。会議前と会議中で設定方法が異なるため、それぞれ確認しておきましょう。

<開始前>

(1)Google Meetを開き、該当のWeb会議をクリックする。

(2)準備画面で「背景を変更」をクリックする。

(3)好みの背景を選択する。

背景は以下4通りから選ぶことができます。

  • 背景を少しぼかす
  • 背景をぼかす
  • 元々入っている画像から選ぶ
  • 自分でアップロードした画像から選ぶ

準備が終わったら「今すぐ参加」をクリックし、会議に参加しましょう。

<会議中>

(1)会議画面下部にある「詳細」アイコンから「背景を変更」を選択する。

スマホの場合は、カメラをオンにしておかないと背景の変更ができないため、ご注意ください。

(2)好みの背景をクリックすれば、設定完了です。

画面共有

画面共有は、自分の画面をWeb会議の参加者に共有できる機能です。1つの資料を参加者全員で確認したいときなどに活用できます。

(1)会議画面で「画面共有」アイコンをクリックし、「あなたの全画面」、「ウィンドウ」、「タブ」の3種類から希望するものを選ぶ。スマホの場合は、画面下部の「詳細」アイコンから「画面を共有」をタップしてください。

(2) 共有したい画面を選択し、「共有(または画面のブロードキャストを開始)」をクリックする。

(3)画面共有を停止するときは、「画面共有を停止(またはブロードキャストを停止)」をクリックする。

チャット

Google Meetでは、Web会議中に他の参加者へメッセージを送ることができます。会議進行中の意見発信や話題に出たWebサイト・資料のURL共有、音声トラブルが発生したときのヘルプなど、何かと便利な機能なので使い方を確認しておきましょう。

(1)会議画面で「全員でチャット」をクリックする。スマホの場合は「詳細」アイコンから「通話中のメッセージ」をタップしてください。

(2)テキストを入力し、右端にある「送信」アイコンをクリックする。

ホワイトボード

Googleが提供するデジタルホワイトボード「Google Jamboard」が利用できます。文字や図を描いたり、画像を張り付けたりできるので、ブレインストーミングなどに活用できます。

<注意点>
Web会議中にGoogle Jamboardを開始することができるのは、パソコンを利用した場合に限ります。スマホで会議に参加している場合は、チャット内に共有されたリンクからGoogle Jamboardアプリ(iPhone・iPadAndroid)に移動して確認する必要があるので、事前にアプリをダウンロードしておくと安心です。

では、手順を確認していきましょう。

(1)Web会議画面にある「詳細」アイコンから「ホワイトボード」をクリックする。

(2)「新しいホワイトボードを開始」をクリックすると、別タブでGoogle Jamboardが起動します。

なお、作成されたGoogle Jamboardファイルは、自動的にチャット内で共有されます。

自動字幕起こし

自動字幕起こしは、会話の内容が自動で表示される機能です。画面下部の「字幕」アイコンからオン・オフを設定できます。

<注意点>
視覚でも会議の内容を把握できる便利な機能ですが、現在(2021年6月)は日本語に対応していません。英語、ドイツ語、フランス語等が選べるようになっているので、海外顧客とのミーティングなどで活用してみてください。

録画(有料)

Business Starterを除く有料プランでは、Web会議を録画・保存することができます。

<注意点>
Web会議の録画は「会議の主催者」か「主催者と同組織に所属しているユーザー」のみがパソコンから行えるようになっています。組織外の参加者やスマホ参加の場合は自分で録画することができません。

録画手順は以下の通りです。

(1)Web会議画面にある「詳細」アイコンから「ミーティングを録画」をクリックする。

(2)参加者の許可を得たうえで「録画を開始」をクリックすると録画がスタートします。

録画中は画面左上に「REC」と表示されます。録画を停止する場合は、録画詳細から「録画を停止」をクリックしてください。

Google Meetのよくあるトラブル

Google Meetを利用していると、稀にトラブルが発生する場合があります。その内容はさまざまですが、ここでは、よくある2種類と、その解決方法をご紹介します。

  1. カメラに映らない
  2. マイクが使えない

それぞれ見ていきましょう。

1.カメラに映らない

カメラに映らない場合、使用している端末のプライバシー設定がオフになっている可能性があります。以下の手順で確認してみましょう。

(1)端末の設定画面を開き、「プライバシー」を選択する。

(2)「カメラ」を選択する。

(3)カメラへのアクセスが「オフ」になっている場合は「オン」に変更する。

パソコンの場合は、「このデバイスのカメラへのアクセスはオフになっています」を「オン」に変更したうえで、同ページの下の方にある「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」の項目も「オン」にしておきましょう。

2.マイクが使えない

マイクが使えない場合も、プライバシー設定が関わっているかもしれません。確認手順は以下の通りです。

(1)端末の設定画面を開き、「プライバシー」を選択する。

(2)「マイク」を選択する。

(3)マイクへのアクセスが「オフ」になっている場合は「オン」に変更する。

パソコンの場合はカメラトラブルと同様に、2カ所の設定を変更する必要があります。スクロールすると「デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにする」という項目があるので、こちらも「オン」にしておきましょう。

パソコンの場合は「サウンド設定」もチェック

スマホは上記の対応で使えるようになる可能性が高いですが、パソコンの場合はサウンド設定が原因の場合もあります。念のため、サウンド設定の確認方法も確認しておきましょう。

(1)端末の設定画面を開き、「システム」を選択する。

(2)「サウンド」を選択する。

(3)「サウンドコントロールパネル」を選択する。

(4)「スピーカー」を選択し、「レベル」タブのスピーカーアイコンが「オフ」になっている場合は「オン」に変更する。

Google meetとZoomを徹底比較!

最後に、Web会議サービスとして広く知られる「Zoom」との違いを確認しておきましょう。今回は、無料プランと有料プランに分けて、詳しく解説していきます。

無料プラン

まずは、無料プランから比較していきます。以下の表をご覧ください。

Google Meet(無料)Zoom(無料)
利用環境(パソコン)ブラウザ専用アプリ(推奨)
利用環境(スマホ)専用アプリ専用アプリ
アカウント主催者:必要
参加者:必要※
主催者:必要
参加者:不要
最大参加人数100人100人
会議時間(1対1)24時間無制限
会議時間(3人以上)60分40分
ビデオ通話
チャット
画面共有
バーチャル背景
録画×
※Google Workspaceユーザーが主催するWeb会議に参加する場合はアカウント不要

上表から以下の相違点が見受けられます。

  1. Google Meetはブラウザ、Zoomはアプリで起動
  2. 会議時間はGoogle Meetが60分、Zoomが40分
  3. 無料版で録画機能を使えるのはZoomのみ

まず1つ目ですが、パソコンで利用する場合、Google Meetはブラウザで手軽に起動できるのに対し、Zoomは専用アプリをインストールする必要があります。Zoomもブラウザで開くことは可能ですが、その場合は一部の機能が使えなくなるため、全機能を利用する場合はアプリが必須。Google Meetであれば、Googleアカウントさえ持っていればだれとでも会議を始められるので、手軽さで比較するとGoogle Meetの方が上回っているといえるでしょう。

次に、2つ目の会議時間ですが、Google Meetは60分、Zoomは40分までと設定されています。時間が足りない場合は、別ルームを立て直して再度アクセスすることで会議を継続できますが、正直面倒に感じることもあるでしょう。30分前後のミーティングが多い方はZoomでも十分ですが、延長することが多い方や1時間以上ミーティングを行う方は、Google Meetの方がおすすめです。

最後にポイント3の録画機能です。Zoomは無料版でも録画できますが、Google Meetは有料版でないと録画機能が使えません。コストをかけずにミーティングを録画したい方は、Zoomを検討してみてください。

公式サイト:Zoom

有料プラン

有料プランについては、料金・参加人数・会議時間の3項目で比較していきます。

Google Meet(有料)Zoom(有料)
料金※1¥680~2,040¥2,000~2,700
参加人数100~250人100~500人※2
会議時間(1対1)24時間無制限
会議時間(3人以上)24時間30時間
※1 1人あたりの月額料金
※2 追加料金で参加人数の増加が可能

料金だけで見ると、Google meetの方がお得な価格設定になっています。

しかし、参加人数で比較すると、Google Meetが最大250人のところ、Zoomは倍の500人。追加料金でさらに人数を増やすこともできるため、大規模な会議やウェビナーを開催する機会が多い場合は、Zoomの方が使いやすいかもしれません

なお、会議時間については、Google Meetが最大24時間、Zoomは最大30時間となっています。多少の差はありますが、これはどちらも時間無制限と考えてしまって問題ないでしょう。

Google Meetを活用しよう!

ここまで、Google Meetの使い方やzoomとの違いについて解説してきました。

パソコンでWeb会議を行う際にブラウザで手軽に起動できることや、その他のGoogleサービスと連携できることを考えると、Web会議ツールの中でも比較的使い勝手の良いサービスといえるでしょう。

また、現在進行形で新機能が続々と追加されており、今後さらに使いやすくなることが予想されます。快適なWeb会議を行うためにも、ぜひGoogle Meetを活用してみてください。

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この記事を書いた人

永多美彩
編集プロダクションで旅行ガイドブックの取材・制作に携わった後、Webライターの道へ。お酒と激辛料理をこよなく愛するインドア派。シーズン中はもっぱら野球観戦。

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